真・腕時計選びの秘孔

オメガかタグ・ホイヤーが良いかと思っていたけど、やはりロレックスやIWCも捨て難い。いっそのことパテック・フィリップを、と思ったけど、どうやらグランドセイコーも随分と良いものらしい。ちょっと待て、新しいのも良いけど、中古を買ったほうがお得らしい。なんて考えていたら、アンティークウォッチも良いかもしれない。。。 どこまでも果てしなく拡がる時計の世界の、転ばぬ先の杖。になればよいのですが。

カテゴリ: バシュロン・コンスタンタン

そうなのです。

前回私は、今年のSIHHはどうなっているのか、
取り急ぎはヴァシュロン・コンスタンタンのサイトを見て、
大変だ、大変だと騒いだだけで終わっていたのですが、

ここで気を付けるべきは、
私はサイトを「見た」だけで「読んで」いなかった、

更には今を遡る事2年、
私はクッションケースと古典的クロノグラフムーブメントが魅力的過ぎる
ハーモニーコレクションに完全に心を奪われてしまったのであり、

ヴァシュロンの260周年を祝う超大作であり、
「世界で最も複雑な懐中時計」として生まれた
Ref.57260を完全に無視してしまっていた。

以上の軽率な行為の積み重ねによって
前回の記事が生まれた訳ではありますが、
取り急ぎは誤解したまま書いた内容が含まれており、

「自分で書いたことは自分で責任を取りたい」
と、いつかどこかで書いたような気がしますが

しかし圧倒的多数の方々にとっては特に気にならず、
どちらでも良いと言えばどちらでも良いに違いないのでしょうが

取り急ぎは当然の事ながら
私のようなヤカラが軽口を叩いて終了出来るようなモノでは
当然のように無いのでありまして、

何を言いたいのか遂に分からなくなって来たところで本題です。

ヴァシュロン・コンスタンタンのサイトを眺めるに、
確かに初めて目に飛び込むのは壮大なるRef.57260

この時計、

太陽平均時を刻む球体ヒゲゼンマイを備える3軸トゥールビヨン、
世界24都市のワールドタイム表示と12時間式昼夜表示、
グレゴリオ暦永久カレンダー(!)、
ユダヤ暦カレンダー(?)、
太陽針による季節、12星座表示、
天文表示、
恒星時、分、
均時差表示、
日の出、日没時刻表示、
昼夜それぞれの長さ表示、
ムーンフェイズ(月相、月齢)表示、
ヨム・キープル日付表示(?)、
レトログラード式のスプリットセコンドを備える、レトログラード式秒針付きクロノグラフ(!)
アラーム機能、
グラン・ソヌリ/プティ・ソヌリ、
アラームのトルク表示(!)
5つのゴングを備えたウエストミンスター・カリヨン(!!!)、
ミニッツ・リピーター
夜間モードのサイレンス機能(!)
秘密の仕掛け(???)

以上からなる57の複雑機構を備え、ジュネーブシールも所得している、
これはこれは大変な時計のようであります。

そして普通このようにトップに出てきた画像を見て、
「お、これが新作ね。」
と思うのが人情というものなのかも知れませんが、

これは実は2015年初出のものであり、
今回の新作であるレ・キャビノティエ・ セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション3600という時計が、この57260に続いて「世界で最も複雑な腕時計」となる、

更には今回紹介する新作が
天文学をテーマにした機能を満載している点で
57260と方向性を同じくしている、

ヴァシュロンさんはこのように伝えたいが為に57260の画像をトップに貼った、
という事のようなのです。

名前からして全く普通ではないこのレ・キャビノティエ・ セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション3600という時計、
その開発に5年掛かっており、

ムーブメントの部品点数が514点であり、

時、分、
永久カレンダー、
デイ/ナイト表示、
高精度ムーンフェイズ、
月齢、
連続作動均時差表示、
日の出・日の入り、
昼夜の長さ、
四季、至点、分点、
黄道12星座、
潮位表示、
太陽-地球-月の位置関係(合、衝、矩)、
北半球の透明な天空図(銀河表示、黄道および天体の赤道付き)、
恒星時の時と分、
トゥールビヨン、
3週間パワーリザーブ(6個の香箱による)、
パワーリザーブ表示
・・・
思わずコピペしてしまいましたが、
確かに57260の縮小版(?)的な内容のようにも思えるのです。


とかやっていたら、記事作成が単なる作業の様になって来まして、

そして既に絶望的に縦長になっているようであり、
取り急ぎこの続きはまた続編にて、、、

と強制終了せざるを得ない私でした。

caliber3600

と、いうことでまたしても間が開いてしまった訳ですが、
細かいことは気にせず、本題です。

私がお留守のうちに毎年恒例のSIHHなるものが今年も盛大に開催され、
リシュモングループをはじめ参加したブランドの全てが
これでもかという程にまた新作を発表したようであり、

そしてウォッチランドは言うに及ばず、
この動きを牽制するかのようにゼニスやホイヤーなども
これまた強烈な新作を繰り出したりしていまして
これはこれは大変だ、となってしまっているのです。

その中でも名門中の名門たるヴァシュロン・コンスタンタン、
一昨年のハーモニー、昨年のオーバーシーズなどと、
近年は新型のインハウスムーブメント搭載機を連発しまくっているのでありますが

今年もまたとんでもないコンプリケーションを創りまくってしまったようで、
その恐るべき充実ぶりを公式サイトにて目の当たりにした私は、
何を隠そう一人で吹き出してしまったのであります。

まず目に飛び込むのは直径98mm、厚さ50.55mmというサイズで、
57もの複雑機構を持つという懐中コンプリケーション、57260。
reference57260
パテック様の175周年に登場したグランドマスターチャイム(の写真)を
初めて見た時には、
全面的にエングレーブされまくったケースと
ただ事ではない程に沢山のエレメントが同居しながらも
恐ろしいまでに格調高いそのお姿に

製作に関わった方々の大変な仕事量と
パテック様がパテック様であり続けることの厳しさを
感じてしまったような気がしまして、
思わず涙が出そうになったことを強烈に覚えているのでありますが、

その後私の免疫力は大分強靭なものとなったらしく、
今回の57260については、またやりよった、位の感覚であったのです。

これに加えて全てがチャイムを搭載しているという複雑時計が2種類、
ふーん、などと思っていたら、
なんとこれに加えて「天文時計」という、
これまたえらい大作が2種類追加されているというではないですか。tennmonn (2)
copernic
cyaimu
そして私的には一番気になるトラディショナル・クロノグラフ
・パーペチュアルカレンダー。
watch-recto
搭載するムーブメントはレマニア出身であり、
新規開発ではないようですが、
その方が私のような考え方の古い者にとっては
安定感が感じられて無意味に嬉しかったりするのです。
caliber
ケースと同素材で作られたと見られる、
絶妙な表情を見せるお月様が何とも味わい深いではないですか。

しかしながらこういった近年のバシュロンの目を見張るような新作ラッシュは
リシュモングループの後ろ盾があってこその事ではないかと
勝手に想像しているのでありますが、

いずれにしても名門というものは維持するのが大変そうだ、

と遠い東の果ての国で、そっと心配する私でした。


caliber (2)

画像は公式サイトより引用

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