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http://www.iwc.com/ja/collection/portugieser/IW5102/


ということで、
何故急にまたポルトギーゼの写真を勝手にダウンロードして
ここに貼り付けたかと申しますと、

同社の伝統的なコレクションの一つであるこの時計は
ここにまた蒸し返すまでもなく1930年代当時、
最高の精度を持つ腕時計を目指して生まれたものでありまして、

その為には腕時計用の小型ムーブメントではまだ役不足との判断の上に
懐中時計用のムーブメントを搭載した故に大きな時計になった、
これは同社のパイロットウォッチの元祖とされる
"52 T.S.C" を製造した時と同じ発想であったに違いない、
と思うのが人情でありまして、

要するに最高を目指すパッションの下に生まれたこの時計は、
この上なくピュアなものではなかろうか、
ということで特にお慕い申し上げているものの一つということなのであります。

そんなポルトギーゼの中でもオリジナルの直系の子孫と
私が勝手に位置づけるこのハンドワインド・エイトデイズ、

残念ながら私はまだ未体験ながら、
素晴らしい精度を紡ぎだす(に違いない)
手巻きムーブメントを搭載しているのでありまして
28,800振動/時という低くない振動数で
8日間ものパワーリザーブを達成しているのです。

その代わりなのか、
絶世の美人であった先代の Cal.98系の目に毒なまでの
素晴らし過ぎる意匠はここでは「お預け」になってしまっているのですが

テンプが大きくて喜ぶのは一部の困った人たちだけであり、
そのユニークな意匠の数々はあくまでタフネスと精度の為のものであり、
裏側に慎ましく配置されたパワーリザーブ表示と共に、
「文句ありません。」
と申し上げるしかないのです。

しかしそれより何より、
私が申しあげたかったのはその顔なのでありまして、

これも現代的な技術の成せる業なのでしょうが、
眺めれば眺める程に見事な立体形成が施された繊細な長短針、
当然の事ながらリューズを引き出してクルリと回せば、
その長い針達が寸分のブレも無く広い文字盤上をスイープするのでありまして、
その姿の可憐さたるや、ポルトギーゼでしか味わえない。。

などと、一番困った人は他ならぬ自分なのかも知れない、
と思う今日この頃でした。