ということで、前回単なる作業に陥った教訓を胸に、
またこうして書き始めてしまったのでありますが、

レ・キャビノティエ・ セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600という時計、
何本作るのかと言いますと、これが何と1本のみのようでありまして、

これはきっと肉眼で拝める機会は無いに違いない。
なんて思うと
半ばどうでも良くなって来たりするのも人情の様に思えるのですが、

直径45ミリ、厚さ13.6ミリという、
だいぶ大きいけど一番大きい訳でも無いようなサイズに
これだけのものを凝縮した、

そしてこれだけ大量のアウトプットを簡潔かつ機能的に見せながら、
ヴァシュロンらしい意匠としてまとめ上げたこの外観、
やはりこれはタダゴトではない。

などと改めて感心していたら、
メティエ・ダール・ コペルニク・スフェール・セレスト 2460 RTという
これまたタダナラヌ名前の付いたモデルも同時に登場しているのでありまして、

なんとこれがコペルニクスの地動説にトリビュートを捧げるもの、
という果てしなく壮大で、何故また今更、とも思えなくもないテーマを持ったもののようであります。

これに搭載されるキャリバー2460 RTというムーブメントは、
地球の楕円軌道上の公転を実に8000年に1日分という恐るべき精度で再現するんだそうです。

恐らくは太陽系内の地球の位置が分かったとしても
これが便利だと感じる人は殆どいないのでしょうが、

何だかとってもロマンチックで夢があるように感じるのは
私だけでしょうか。

そしてその地球の動きを邪魔しないように、
時分針は文字盤最外周を回る三角形のポインターで表現されています。

しかしそれより何より、そのメルヘンチックかつクラシカルな文字盤、
これもこのモデルの大きなポイントの一つでしょう。

・グランフー・エナメルによるアート
・彫金のアート
・サファイアクリスタル上でのレーザーエングレービングと手彫り彫金との共演

以上の極めて強い個性を発する3種類の文字盤が用意されており、
その全てが高倍率のルーペを使用しなければ気づかないほどの
ミクロな仕事に溢れているようであり、
その様は文字通りの小宇宙のようであります。

このモデルについては特に限定数の表示が無いことから、
もしかするとそのうち現物を拝める日が来るかもしれない、、、

と無意味にワクワクしてくるのであり、
買えるか買えないかで言えば間違いなく後者なのでありますが

そんな事はどうでも良くて、
ただその世界観に素直に憧れてしまう、
これこそ天文時計の醍醐味なのか何なのか分かりませんが、
私はメティエ・ダール・ コペルニク・スフェール・セレスト 2460 RTという時計達、
とっても気になってしまったのであります。

興味が持てなければそこまでですが、
出来れば色々なことに興味を持ってみるというのは
決して無駄な事ではない、

そんな気がした今日この頃でした。